漫画広告とは?具体的な方法や成功させるポイント・事例を解説

漫画広告とは
漫画広告とは、イラストやセリフ、コマ割りなどの漫画表現を活用して、商品やサービスの情報を伝える広告です。商品の特徴を説明するだけでなく、登場人物やストーリーを通して、利用する場面や抱えている課題などを表現できます。
また、WebサイトやSNS、LPなどさまざまな場所で活用でき、目的や掲載先に合わせて見せ方を変えられることも特徴です。
漫画広告について理解するために、まずは目的と基本的な考え方、ほかの広告表現との違いをご紹介します。
漫画広告の目的と基本的な考え方
漫画広告は、認知を広げるだけでなく、商品・サービスへの理解を深めてもらったり、Webサイトへの訪問や資料請求、問い合わせ、購入などの行動につなげたりする目的で活用できます。
そのため、制作する際は、伝えたい情報を漫画にするだけではなく、「誰に何を伝え、読んだ後にどのような行動を取ってほしいのか」をあらかじめ整理することが大切です。
漫画を読んでもらうこと自体をゴールにせず、広告の目的に合わせてストーリーや訴求内容、その後の導線まで設計します。
バナー広告・漫画動画との違い
バナー広告は、限られたスペースに画像や短いコピーを配置し、商品・サービスへの興味やクリックにつなげる形式です。一方、漫画広告は複数のコマやセリフを使えるため、商品を知るまでの背景や利用場面などをストーリーとして伝えられます。
漫画動画は、漫画のイラストやコマに音声や動きを加えて動画として見せる形式です。漫画広告の表現方法の一つで、静止画で掲載する場合とは異なり、動画広告やSNSの動画投稿などにも活用できます。
また、漫画広告は、バナー広告や漫画動画とは情報の伝え方が異なり、LPと組み合わせて活用することもできます。LPの一部に漫画を掲載することで、利用場面や商品の特徴を分かりやすく伝えられます。
PR漫画との違い
漫画広告とPR漫画は、漫画を使って商品やサービスなどの情報を伝える点では共通しており、明確に区別されずに使われることもあります。
一般的にPR漫画は、企業や商品、サービスなどの魅力を漫画で紹介するコンテンツを幅広く指す表現です。一方、漫画広告は広告として掲載・配信し、認知やWebサイトへの誘導、問い合わせなど、設定した広告目的の達成を目指して制作されます。
ただし、名称だけで内容が決まるわけではありません。呼び方よりも、何を目的に、どのような形式で漫画を制作・配信するのかを確認することが大切です。
漫画広告の特徴
漫画広告の基本的な仕組みや目的を押さえたところで、次に漫画ならではの特徴を見ていきましょう。
漫画は、イラストやセリフ、コマ割り、ストーリーを組み合わせることで、文章や写真だけでは伝えにくい内容も表現できます。また、広告として情報を届けながら、読者が自然に読み進めやすい見せ方を作れることも特徴です。
ここでは、漫画を広告に活用することで生まれる主な特徴をご紹介します。
ストーリーを通して広告情報を届けられる
漫画広告は、商品やサービスの情報を、登場人物の行動や会話を交えたストーリーとして伝えられることが特徴です。
たとえば、登場人物が悩みを抱えている場面から商品・サービスを知り、利用するまでの流れを描くことで、商品情報だけを単独で提示するのではなく、どのような場面で必要になるのかという背景まで表現できます。
また、登場人物の感情や状況もイラストやセリフで表現できるため、商品・サービスと利用者との関係を一連の流れとして見せることができます。
コマ割りで情報を順番に伝えられる
漫画広告では、コマごとに伝える内容を分けることで、複数の情報を順番に見せられます。
たとえば、最初のコマで利用者が抱える課題を示し、次に商品・サービスの特徴、利用方法、利用後の変化と続ければ、情報同士の関係を整理しながら伝えられます。文章だけでは説明が長くなりやすい内容も、イラストやセリフと組み合わせることで、順を追って理解してもらいやすくなります。
ただし、一つのコマに情報を詰め込みすぎると読みづらくなります。伝える情報を整理し、それぞれのコマに明確な役割を持たせることが大切です。
漫画広告の需要が増えている理由
ここまで、漫画広告の特徴についてご紹介しました。こうした特徴を持つ漫画広告は、さまざまな場面で需要が増えています。
ここでは、漫画広告の需要が増えている主な理由をご紹介します。
WebサイトやSNSなどで活用しやすい
漫画広告が活用される背景には、WebサイトやSNSなど、画像を使って情報を発信できる媒体が広がっていることも挙げられます。
紙媒体だけでなく、WebサイトやSNSなどにも漫画を掲載できるため、企業がユーザーとの接点に合わせて活用できる場面も増えています。スマートフォンで広告やコンテンツを見る機会が多い現在では、デジタル上で漫画を届けやすい環境が整っていることも、漫画広告が活用される理由の一つです。
文章だけの広告より読み始めてもらいやすい
文章が多い広告では、内容を読む前に離脱されてしまうことがあります。漫画広告は、イラストやキャラクター、セリフなどが目に入りやすく、文章を最初から読み進める場合とは異なる形で内容に触れてもらえます。
特に、商品やサービスについて詳しく知らない人に対しても、まず漫画に興味を持ってもらい、広告の内容を読み始めるきっかけを作れることが特徴です。
漫画広告の種類
漫画広告を活用する理由を押さえたら、どのような表現方法があるのかも確認しておきましょう。漫画広告は、伝えたい内容や目的によって適した見せ方が異なります。
代表的な形式として、登場人物の体験を物語として描く「ストーリー漫画」と、商品やサービスの体験や感想を伝える「レポート風漫画」があります。
ここではそれぞれの特徴をご紹介します。
ストーリー漫画
ストーリー漫画は、設定した登場人物の悩みや行動、変化などを一つの物語として描く形式です。ターゲットに近い人物や状況を設定することで、読者が自身の生活や仕事と重ね合わせながら読み進められます。
たとえば採用広告なら、求職者を主人公として仕事内容や職場の雰囲気、入社後の働き方などをストーリーのなかで表現できます。商品・サービスの紹介でも、利用前の課題から利用後の状況までを描くと、具体的な利用場面をイメージしてもらいやすくなります。
制作する際は、ターゲットや広告の目的に合わせて登場人物やシナリオを設計することが重要です。
レポート風漫画
レポート風漫画は、商品やサービスを体験した様子や感想などを、体験者の視点から漫画で紹介する形式です。使用する場面や体験の流れを描けるため、商品・サービスがどのように利用されるのかを具体的に伝えられます。
食品や美容商品などのほか、施設や各種サービスの体験内容を紹介する方法としても活用できます。また、インフルエンサーなどの体験を漫画化する方法もあります。
ただし、実際の体験に基づく表現では、事実と異なる内容にならないよう注意が必要です。形式を選んだ後は、制作内容だけでなく予算や掲載先まで含めて実施できるかを検討しましょう。
漫画広告の制作費用
漫画広告の種類を把握したら、実際に活用する際に必要となる費用も確認しておきましょう。
漫画広告では、漫画そのものを制作する費用に加えて、掲載先によっては広告の掲載・配信費用も必要です。また、制作するページ数や内容などによっても金額は変わります。ここでは、漫画広告にかかる費用の目安や、費用が変わるポイントをご紹介します。

漫画広告の制作費用の目安
漫画広告の制作費は、ページ数やコマ数、カラー・モノクロ、絵のタッチなどによって異なります。
マンガ屋工房が公開している情報によると、フルカラーの4コマ漫画は1ページ48,750円(税別)、5コマは1ページ51,250円(税別)とされています。
ただし、これは同社の概算費用であり、漫画広告全体に共通する料金相場ではありません。また、Web広告へ出稿する場合は媒体費、紙媒体へ展開する場合は印刷費などが別途必要になることがあります。
制作費だけで予算を決めず、掲載・配信まで含めて見積もることが大切です。
制作費用が変わる主な要素
漫画広告の費用は、ページ数やコマ数だけで決まるわけではありません。シナリオやキャラクターを一から制作するのか、カラーにするのか、背景をどこまで描き込むのかなど、制作内容によって見積もりは変わります。
また、修正の内容や回数、納品するデータの形式、完成した漫画を別の媒体でも使用するかなども事前に確認したい項目です。
特にペン入れ後にキャラクターやストーリーを大幅に変更すると、描き直しによって追加費用や納期変更が生じる場合があります。見積もりを比較するときは、料金だけでなく制作範囲や修正条件まで確認しましょう。
予算を抑える部分と省かないほうがよい工程
予算を調整したい場合は、ページ数やコマ数、カラー・モノクロなど、制作仕様を見直す方法があります。どの仕様変更が費用に反映されるかは制作会社によって異なるため、見積もり時に相談するとよいでしょう。
一方、広告の目的やターゲット、シナリオ、ネームなど、伝える内容の土台となる工程は安易に省かないことが大切です。特にネームは、コマ割りや展開を確認する設計段階であり、完成後の大幅な手戻りを防ぐうえでも重要です。
費用と制作範囲を整理できたら、漫画という表現に予算をかける価値があるか、広告として期待できるメリットから判断していきましょう。
漫画広告を活用するメリット
漫画広告にかかる費用を把握したうえで、導入を検討する際は、どのようなメリットが期待できるのかも確認しておきましょう。
漫画広告には、イラストやセリフ、ストーリーを活用できるからこそのメリットがあります。ただし、得られる効果は商材やターゲット、掲載する媒体などによって異なります。ここでは、漫画広告を活用する主なメリットをご紹介します。
ターゲットに合わせて設計できる
漫画広告は、狙いたいターゲットに合わせて登場人物や絵柄、ストーリーなどを設計できます。
たとえば、若年層向けの商品とビジネスパーソン向けのサービスでは、親しみを感じるキャラクターや場面も異なります。年齢や職業、抱えている悩みなどを踏まえて表現を調整することで、「自分に関係のある内容だ」と興味を持ってもらうきっかけを作れます。
ただし、漫画そのものに広告の配信対象を絞り込む機能があるわけではありません。届けたい相手を明確にしたうえで、適切な配信先とクリエイティブを組み合わせることが重要です。
状況や要点を短時間で伝えやすい
漫画広告は、イラストやセリフ、表情などを組み合わせて情報を見せられるため、文章だけで説明する場合とは異なる形で概要を捉えてもらえます。
たとえば、「業務に時間がかかって困っている」という状況も、担当者の表情や仕事の様子を描けば、長い文章を使わずに場面を表現できます。限られた時間で広告に接触するWebサイトやSNSでも、状況や要点を短時間で把握してもらうための表現として活用できます。
ただし、情報を詰め込みすぎると読みづらくなるため、伝える内容を絞ることも大切です。
印象に残りやすい
漫画広告では、商品名や特徴を提示するだけでなく、キャラクターやストーリーと結び付けて情報を伝えられます。
たとえば、登場人物が悩みを抱え、商品やサービスを知るまでの流れを描けば、個々の情報を物語の流れに沿って受け取ってもらえます。印象的なキャラクターや場面を設けることも、後から広告を思い出す手掛かりになる可能性があります。
一方、漫画そのものの印象だけが強く、商品・サービスが記憶に残らなければ広告として十分とはいえません。ストーリーと訴求したい内容を結び付けて設計しましょう。
SNS・LP・営業資料など複数の媒体で活用できる
制作した漫画は、契約上認められた範囲で、SNSやLP、オウンドメディア、営業資料など複数の場面へ展開できます。
たとえば、複数ページの漫画から一部を抜き出してSNSへ掲載し、詳しい内容を掲載したLPへ誘導するといった使い方が考えられます。営業資料に掲載すれば、商品・サービスの利用場面を説明する素材としても活用できます。
また、スマートフォン向けに縦方向へ読み進められる構成にしたり、SNSでは複数の画像に分けたりと、掲載先に合わせて見せ方を調整することも可能です。ただし、二次利用の可否や範囲は契約によって異なるため、制作を依頼する段階で確認しておきましょう。
過度な売り込みを避けた見せ方ができる
漫画広告は、商品やサービスの説明だけを前面に出さず、登場人物の悩みや体験を通して情報を伝えられます。そのため、直接的な宣伝文句を並べる広告とは異なる見せ方が可能です。
たとえば、読者と近い悩みを持つ人物を主人公にすれば、まずストーリーへ関心を持ってもらい、その流れのなかで商品・サービスを紹介できます。
ただし、「広告色を薄める」ことは、広告である事実を隠すことではありません。広告であることを適切に示しながら、過度な売り込みを避けた構成にすることが大切です。
他媒体に比べて目立ちやすい
漫画広告は、イラストや吹き出し、キャラクターの表情などを使えるため、文字や写真を中心としたコンテンツとは異なる見た目を作れます。
特に、多くの投稿や広告が並ぶWebサイトやSNSでは、画風や構図、配色などを工夫することで、ユーザーが広告へ目を向けるきっかけを作れます。商品・サービスの世界観に合わせた独自のキャラクターを制作することも可能です。
一方、目立つことだけを優先すると、肝心の商品情報が伝わらない場合があります。視線を集めた後に、伝えたい内容へ自然につながる設計が必要です。
利用場面をイメージしてもらいやすい
漫画広告では、登場人物が商品やサービスを利用する過程を描くことで、読者に利用場面をイメージしてもらいやすくなります。
たとえば、ターゲットと近い悩みを持つ人物がサービスを知り、検討し、利用する様子を描けば、登場人物の視点を通して一連の流れを追ってもらえます。実際に利用するまで分かりにくいサービスでも、利用前後の状況を具体化できる点が特徴です。
ただし、実際の効果を超える変化を描くなど、誤解を招く表現は避ける必要があります。実際に提供できる価値の範囲で表現しましょう。
複雑な内容を視覚的に説明できる
漫画広告は、文章だけでは説明しにくい内容を、イラストやセリフ、人物の行動などに置き換えて表現できます。
たとえば、サービスを利用する手順や商品の使用場面は、登場人物の行動として順番に描くことで、読者が具体的な状況をイメージしやすくなります。仕組みが複雑なサービスでも、情報を段階的に見せることが可能です。
ただし、漫画にすれば自動的に分かりやすくなるわけではありません。専門用語を減らし、伝える情報の順番やコマごとの役割を整理することで、漫画ならではの分かりやすさを生かせます。
背景や利用場面まで含めて情報を伝えられる
漫画広告は、イラストと文章を組み合わせながらストーリーを展開できるため、短いコピーを中心とした広告よりも、背景や利用場面を含めた情報を盛り込みやすい点が特徴です。
たとえば、商品の特徴に加えて「どのような悩みを持つ人に向いているのか」「どのような場面で利用するのか」まで、複数のコマに分けて説明できます。
ただし、情報量を増やしすぎれば読みづらくなります。漫画広告にはさまざまなメリットがある一方、制作や表現上の制約もあるため、導入前にはデメリットも確認しておきましょう。
漫画広告を活用するデメリット
漫画広告には多くのメリットがある一方で、表現方法や制作工程ならではの注意点もあります。商材やターゲットによっては漫画という形式が適さない場合もあるため、メリットだけで判断しないことが大切です。
以下では、漫画広告を活用するデメリットを詳しくご紹介します。
表現や掲載方法によって不快感を与えることがある
漫画広告は、内容や表示方法によってはユーザーに「鬱陶しい」「不快」と思われる可能性があります。
たとえば、不安を過度にあおるストーリーや、商品を使わない場合の不利益を強調する表現は、かえって反感を招きかねません。
また、Web上で繰り返し表示したり、閲覧を妨げる形で掲載したりする場合も注意が必要です。漫画そのものだけでなく、広告との接触頻度や掲載方法まで含めて設計しましょう。
漫画の印象は商品や企業のイメージにもつながるため、読者の興味を引くことだけを優先しないことが大切です。
盛り込める情報量には限界がある
漫画広告は、複数のコマを使って背景や利用場面まで伝えられる一方、情報を際限なく盛り込めるわけではありません。
商品・サービスの特徴や料金、利用方法、注意事項などをすべて漫画で説明しようとすると、セリフやコマ数が増えて読みづらくなります。特にスマートフォンでは、文字が多いと一つひとつの情報を追いにくくなる場合があります。
漫画では興味を持ってもらうために必要な情報を中心に伝え、詳細な仕様や条件はLPや商品ページなどで補足するなど、それぞれの役割を分けて設計するとよいでしょう。
構成やシナリオの専門性が求められる
漫画広告の制作には、イラストを描く技術だけでなく、コマ割りやセリフ、ストーリーを組み立てるスキルが求められます。
さらに、広告として活用する場合は、ターゲットや訴求内容、読後に促したい行動まで考慮して構成する必要があります。漫画として面白くても、商品・サービスの特徴が伝わらなければ広告本来の目的を果たせません。
自社に漫画制作の経験がない場合は、漫画家や制作会社などへの依頼も選択肢となります。その際は、作画の品質だけでなく、広告目的を踏まえて企画・構成できるかも確認しましょう。
制作から出稿までに時間と手間がかかる
漫画広告は、一般的な画像広告と比べて制作工程が多くなりやすい点にも注意が必要です。ターゲットや訴求内容を整理したうえで、シナリオやネームを作成し、作画、確認、修正などを経て完成させます。
外部へ依頼する場合でも、すべてを任せられるとは限りません。商品情報の提供やシナリオの確認、表現上のチェックなど、発注側にも対応が必要です。
短期間で出稿したい場合は、こうした工程がスケジュール上の制約になることがあります。掲載開始日から逆算し、確認や修正に必要な期間も含めて制作計画を立てましょう。
ターゲットや商材によって向き不向きがある
漫画広告が適しているかどうかは、ターゲットや商材、ブランドの見せ方によって異なります。漫画の絵柄や表現が想定する読者と合っていなければ、狙った層から興味を持ってもらえない可能性があります。
また、重厚感や高級感を重視するブランドなどでは、漫画の表現方法によって本来伝えたいイメージとのずれが生じる場合もあります。ただし、漫画そのものが不向きとは限らず、画風やストーリーの設計によって印象は変えられます。
漫画広告の特徴を生かしやすい商材・用途
漫画広告のメリット・デメリットを踏まえたうえで、実際に活用する際は、自社の商品やサービスとの相性も確認することが大切です。
特に、利用する場面や導入前後の変化、人物の感情などをストーリーとして表現しやすい商材・用途では、漫画ならではの特徴を生かせます。ここでは、漫画広告の特徴を生かしやすい代表的な商材・用途をご紹介します。
キャラクターの世界観を生かしたプロモーション
企業やサービスのキャラクター、VTuberなどを活用している場合は、その世界観や個性を生かした漫画広告を制作できます。
たとえば、キャラクター同士の会話や日常の一場面に商品・サービスを登場させれば、通常の広告とは異なる形で情報を伝えられます。イベントやグッズなどの告知に加え、SNSで継続的に発信するコンテンツとして活用する方法も考えられます。
ただし、既存のキャラクターやVTuberを起用する場合は、利用できる媒体や表現、二次利用などの条件確認が必要です。世界観を損なわないよう、広告内容との相性も考慮しましょう。
利用場面を説明したいBtoBサービス
BtoBサービスは、機能や仕組みを説明するだけでは、導入後の利用場面をイメージしてもらいにくい場合があります。漫画広告なら、担当者が抱える業務上の課題から、サービスを利用する場面までを一連のストーリーとして表現できます。
たとえば、業務支援サービスであれば、担当者が日々の作業に困っている状況や、サービスを利用した後の業務の進め方などを具体化できます。
ただし、実際の導入効果を保証するような表現は避け、提供する機能や利用条件に沿って描くことが大切です。
人物の感情や行動を伝えたい採用・研修
採用や研修に関する情報も、人物の感情や行動を描ける漫画と組み合わせやすい分野です。
採用であれば、応募前の不安や仕事内容、職場でのやり取りなどを登場人物の視点から表現できます。研修では、業務上の場面を漫画で再現し、「どこに問題があるのか」「どのように対応するのか」を考えてもらう教材として活用する方法もあります。
一方、実際の職場とかけ離れた理想的な内容だけを描くと、読者に誤解を与える可能性があります。実態に沿った内容を意識しましょう。
漫画広告を制作する流れ
漫画広告の特徴を生かしやすい商材や用途を確認し、自社でも活用できそうだと判断したら、制作の進め方も把握しておきましょう。
漫画広告は、依頼後すぐに作画へ進むのではなく、目的やターゲットを整理し、シナリオやネームなどを段階的に固めていきます。制作会社によって工程は異なりますが、ここでは取材から納品までの一般的な流れをご紹介します。
取材・ヒアリング
最初に、制作会社が依頼主への取材・ヒアリングを行い、漫画広告の方向性を整理します。主に確認するのは、広告を制作する目的や掲載先、ターゲット、伝えたい商品・サービスの特徴、希望する絵柄や雰囲気などです。
依頼前にすべてを決めておく必要はありませんが、「誰に何を伝え、どのような行動につなげたいのか」が整理されていると、その後の企画を進めやすくなります。
商品・サービスに関する資料や既存の広告素材などがあれば、取材時に共有しておくと認識のずれを防ぎやすくなります。
シナリオ・絵柄・スケジュールの提案
取材した内容をもとに、制作会社から漫画のシナリオや絵柄、制作スケジュールなどの提案を受けます。シナリオは自社で用意する場合もあれば、ヒアリング内容をもとに制作会社へ作成を依頼する場合もあります。
この段階では、ターゲットに合った内容になっているか、商品・サービスについて伝えたい情報が適切に組み込まれているかを確認しましょう。
絵柄についても、単に好みで選ぶのではなく、広告を届けたい相手やブランドイメージとの相性を考えることが大切です。提案内容を双方で確認し、制作の方向性を固めます。
ネーム作成
シナリオや絵柄の方向性が決まったら、ネームを作成します。ネームとは、コマ割りやセリフ、キャラクターの配置・動きなどを大まかに示した、漫画の設計図にあたるものです。
この段階では完成した絵の細かさよりも、ストーリーが自然につながっているか、商品・サービスの情報が正しく伝わるか、セリフの量が多すぎないかなどを確認します。
ペン入れ後に構成を変更すると描き直しが必要になる場合があるため、ネームの段階で依頼主と制作側の認識を十分にすり合わせておくことが重要です。
ペン入れ
ネームが確定したら、その内容をもとに線画を仕上げるペン入れへ進みます。カラー漫画の場合は、制作会社の工程によって着色なども行われ、完成形に近い状態へ仕上げていきます。
ペン入れ後にシナリオやコマ割り、キャラクターデザインなどを大きく変更すると、描き直しによって追加費用や納期の延長が発生する場合があります。
そのため、この工程ではネームで確定した内容を前提として、細かな表現や商品・サービスの描写などを確認することが基本です。大きな修正は、できるだけネームの段階までに済ませておきましょう。
納品
完成した漫画について、セリフやイラスト、商品・サービスに関する表現などを最終確認し、必要な修正を行ったうえで納品となります。
Web広告やSNS、LPなどで使用する場合は、納品データのサイズや形式だけでなく、実際の掲載環境で文字や画像が見やすいかも確認しておきましょう。また、複数の媒体で使用する予定がある場合は、それぞれに対応したデータが必要かを事前に確認しておくと安心です。
漫画広告で成果を出すポイント
漫画広告の制作が完了したら、掲載・配信して終わりではなく、広告の目的に合わせて運用していくことが大切です。
成果につなげるためには、適切な指標を設定するほか、掲載先での見え方や読後の導線なども考える必要があります。ここでは、漫画広告を活用する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
「読まれたか」と「行動されたか」を分けて測定する
漫画広告の効果を確認する際は、「漫画が読まれたか」と「目的とする行動につながったか」を分けて考えましょう。
たとえば、最後まで読まれていても、クリックや資料請求、問い合わせにつながっていなければ、読後の案内や導線に改善の余地がある可能性があります。反対に、広告からLPへ誘導できていても、その先で離脱が多ければ、LPや入力フォームなども確認する必要があります。
漫画広告だけを評価するのではなく、広告に接触してから目的の行動に至るまでの流れを見ながら改善することが大切です。
掲載する媒体に合わせてサイズや文字量を調整する
同じ漫画広告でも、掲載する媒体によって適したサイズや文字量は異なります。SNSではスマートフォンの画面で閲覧されることを想定し、文字の大きさや1枚に配置するコマ数などを調整する必要があります。
一方、LPでは前後の文章や画像とあわせて読まれるため、ページ全体の流れを考慮した配置が重要です。営業資料であれば、担当者が説明しながら見せる場面も想定できます。
一つのデータをそのまま使い回すのではなく、掲載先でどのように見えるのかを確認し、それぞれの閲覧環境に合わせて調整しましょう。
読後に取ってほしい行動から逆算して構成する
漫画広告を制作する際は、読者に最後まで読んでもらうことだけでなく、読後に取ってほしい行動をあらかじめ決めておくことが大切です。
資料請求や問い合わせ、購入、採用応募など、目的によって漫画の終わり方や案内する情報は変わります。たとえば問い合わせにつなげたい場合は、商品・サービスを紹介するだけで終わらず、「さらに詳しく知りたい」と思える流れから問い合わせ先へつなげる必要があります。
目的とする行動から逆算して構成することで、ストーリーとCTAを無理なくつなげやすくなります。
最初のコマでターゲットの悩みや状況を示す
漫画広告では、続きを読みたいと思ってもらえる導入を作ることが重要です。特にSNSなど多くの情報が並ぶ場所では、最初のコマが広告へ目を向けてもらうきっかけになります。
そこで、いきなり商品やサービスを紹介するのではなく、ターゲットが普段感じている悩みや困りごとを提示する方法があります。「自分にも当てはまる」と感じてもらえれば、その先のストーリーへ関心を持つきっかけになります。
ただし、必要以上に不安をあおって注意を引く表現は避けましょう。成果を意識するだけでなく、読者に不信感を与えない設計も欠かせません。運用上の工夫とあわせて、成果を損なう原因になりやすいポイントも把握しておく必要があります。
漫画広告で失敗を防ぐための注意点
漫画広告で成果につなげるポイントを押さえたら、あわせて注意したい点も確認しておきましょう。
漫画広告は表現の自由度が高い一方、読者への見せ方や広告としての導線によっては、期待した成果につながらない場合があります。また、通常の広告と同様に、表示上のルールや権利への配慮も必要です。ここでは、漫画広告を活用する際に注意したいポイントをご紹介します。
宣伝を前面に出しすぎない
漫画広告でも、宣伝を前面に出しすぎると読者が途中で離脱する可能性があります。
たとえば、冒頭から商品を一方的に褒めたり、登場人物に不自然なセリフで購入を勧めさせたりすると、ストーリーへ入り込みにくくなります。
商品を目立たせないことが重要なのではなく、登場する流れに納得感を持たせることがポイントです。まずターゲットが抱える悩みや状況を描き、その解決手段として商品・サービスを登場させるなど、読者が自然に情報を受け取れる構成を意識しましょう。
景品表示法・ステマ規制・権利関係を確認する
漫画広告も通常の広告と同様に、景品表示法など広告表示に関するルールへの対応が必要です。
景品表示法では、商品・サービスの品質などを実際より著しく優れていると一般消費者に示す「優良誤認表示」や、価格などの取引条件を実際より著しく有利に見せる「有利誤認表示」などが禁止されています。漫画内のセリフやストーリーで表現する場合も同様に注意が必要です。
また、広告であるにもかかわらず、一般消費者が広告だと判別することが困難な表示は、2023年10月1日から景品表示法上の規制対象となっています。企業がインフルエンサーなどへ依頼するSNS投稿も対象になり得るため、広告であることが分かる表示を行いましょう。
さらに、漫画家や既存キャラクターなどを利用する場合は、契約上の利用範囲や二次利用の条件も確認しておく必要があります。
漫画の面白さだけを目的にしない
漫画広告では、漫画としての面白さと、広告として目的を達成できるかを分けて考える必要があります。ストーリーが印象に残っても、商品・サービスとの関係が弱ければ、問い合わせや購入などのCVにはつながらない可能性があります。
制作時には、読後に取ってほしい行動を明確にし、その行動へ自然につながる構成にしましょう。SNSならWebサイトやLP、LPなら資料請求や問い合わせなど、掲載場所に応じた導線を用意します。
漫画を読ませること自体をゴールにせず、広告の目的から逆算して設計することが重要です。
シナリオ・ネームの段階で十分に確認する
漫画広告は、シナリオやネーム、作画、仕上げなど複数の工程を経て制作します。そのため、途中で方向性を変更すると、修正範囲が広がり、制作期間や費用が増える場合があります。
特にペン入れ後にストーリーやコマ割りを変更すると、描き直しが必要になる可能性があります。手戻りを減らすには、制作前に目的やターゲット、訴求内容を整理し、ネームの段階でセリフや展開を十分に確認しておくことが大切です。
こうした失敗を避けるには、発注側の準備だけでなく、広告の目的を理解して制作を進められる依頼先を選ぶ視点も必要です。
漫画広告の制作会社を選ぶときのポイント
漫画広告を制作する際の注意点を押さえたうえで、外注する場合は依頼先の選び方も重要です。
制作会社を選ぶ際は、絵柄や制作費だけでなく、広告の目的を踏まえて提案してもらえるか、どこまで対応してもらえるかなども確認しましょう。また、契約内容によって制作後の活用方法が変わる場合もあります。ここでは、漫画広告の制作会社を選ぶ際に確認したいポイントをご紹介します。
修正できる回数・工程と納品形式を確認する
依頼前には、見積もりに含まれる修正回数と、どの工程まで修正できるのかを確認しましょう。シナリオやネーム、作画では修正に必要な作業量が異なるため、条件が曖昧なまま進めると追加費用や納期変更につながる可能性があります。
納品形式についても、実際の使用目的に対応しているか確認が必要です。SNS用の画像やLP用の画像、PDF、印刷用データなど、用途によって必要な形式やサイズは異なります。
見積金額だけで比較せず、修正条件や納品物まで含めて依頼内容を比較することが大切です。
制作だけでなく広告導線まで提案できるか確認する
漫画広告を広告施策として活用する場合は、漫画の制作だけでなく、掲載方法や読後の導線まで考えられる依頼先か確認しましょう。
たとえば、SNSであれば漫画からLPへどう誘導するのか、LPであればどこに漫画を配置し、その後どのCTAにつなげるのかによって、広告全体の設計は変わります。
制作実績を確認する際も、絵の品質だけを見るのではなく、どのような目的やターゲットに対して制作され、どの媒体で活用されたのかを確認すると判断しやすくなります。自社の広告目的まで共有したうえで提案内容を比較しましょう。
著作権や二次利用の条件を確認する
制作した漫画を複数の媒体で活用したい場合は、著作権などの権利関係と二次利用できる範囲を契約前に確認しておきましょう。
たとえば、Webサイトへの掲載だけでなく、SNS広告や営業資料、印刷物、動画などにも展開する予定がある場合、それぞれの利用が契約上認められているかを確認する必要があります。キャラクターを継続的に使用する場合も、利用できる媒体や期間、改変の可否などを明確にしておくことが大切です。
漫画広告の活用事例
漫画広告の制作方法や依頼先を選ぶポイントまで確認したところで、実際に企業がどのように漫画を広告へ取り入れているのか見ていきましょう。
漫画広告は、商品・サービスの紹介だけでなく、認知拡大や内容の理解促進など、目的に応じてさまざまな使い方ができます。
最後に、実際の活用事例をもとに、漫画がどのように取り入れられているのかをご紹介します。

内田写真館|保育園の業務負担とサービスの特徴を漫画で紹介
有限会社内田写真館では、保育園の先生を対象として、写真の撮影から発注までをワンストップで行うサービスの紹介に漫画広告を活用しています。
漫画では、保育園の先生が抱える業務上の悩みを描き、その解決策としてサービスを紹介しています。また、登場人物やセリフを通じて、対応の速さや地域に根ざした写真館であることも表現しています。
サービスの機能を並べるだけでなく、ターゲットが抱える悩みから利用するメリットまでをストーリーとして伝えている事例です。
参考URL:制作事例|マンガ屋工房
株式会社セラヴィ|医療用ウィッグの無料試着を漫画で紹介
株式会社セラヴィでは、医療用ウィッグの無料試着サービスを紹介するWeb漫画を活用しています。
漫画では、「価格が高く購入を迷う」「ネット通販では質感や自然さが分からない」といった利用者の悩みを描いたうえで、自宅で無料試着する様子や、無料アレンジカットなどのアフターフォローを紹介しています。
商品について説明するだけでなく、「自宅で3日間試せる」という特徴や利用までの流れを具体的に描き、購入前の不安を和らげながら無料試着の申し込みにつなげている事例です。
参考URL:制作事例|マンガ屋工房
ショーワインダストリー株式会社|「Sノズル」の商品情報を漫画で紹介
ショーワインダストリー株式会社では、自社商品「Sノズル」をより多くの人に知ってもらうため、商品紹介に漫画を活用しています。
制作した漫画は展示会で配布され、その後も顧客へ商品を紹介するツールとして活用されています。特徴的な漫画イラストを取り入れることで、商品情報を伝えながら、親しみやすい印象を与えています。
担当者からは、漫画イラストが好評で、堅いイメージのある業界では珍しいという声も多かったとされています。専門的な製品の紹介に漫画を取り入れ、商品を知ってもらうきっかけや印象に残る見せ方につなげている事例です。
参考URL:制作事例|マンガ屋工房
漫画広告ならマンガ屋工房がおすすめ
漫画広告の制作を検討している方には、ここまでご紹介した事例を手がけている「マンガ屋工房」がおすすめです。
マンガ屋工房は、広告エラビーを運営している株式会社ウィットのサービスでこれまでに、医療用ウィッグの無料試着や製造業の商品紹介、写真館のサービス紹介など、さまざまな商材・用途で100社以上の取引実績があります。
マンガ屋工房では、商品やサービスの特徴をそのまま漫画にするのではなく、ターゲットが抱える悩みや伝えたい内容に合わせて漫画を制作しています。
漫画広告を依頼する際は、絵柄だけでなく、自社の目的やターゲットに合わせて内容を設計できるかどうかも重要です。漫画を使って商品・サービスの魅力を分かりやすく伝えたい方は、マンガ屋工房への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
漫画広告は、イラストやセリフ、ストーリーを使って、商品・サービスの利用場面や顧客の悩みを具体的に表現できる広告手法です。SNSやLP、営業資料などへ展開できる一方、制作工程が多く、商材やターゲットによって向き不向きもあります。
導入を検討するときは、「漫画を作ること」から考えるのではなく、誰に何を伝え、読後にどのような行動を取ってほしいのかを先に整理しましょう。そのうえで、掲載する媒体や予算、制作範囲、二次利用の条件まで確認することが大切です。
制作後も、読了状況だけでなくクリックや問い合わせなど、目的に応じた指標を確認し、掲載方法や導線を改善していきましょう。
また、予算が限られている場合や、漫画広告が自社に適しているのか判断できない場合は、ほかの広告手法と比較してから決める方法もあります。「広告エラビー」では、予算やターゲットなどの条件から広告媒体を探せるため、自社に合った広告施策を検討する際にぜひご活用ください。
この記事の関連記事
宣伝ポスターの効果とは?デザインのコツ・作り方・サイズや用紙の選び方を解説
宣伝ポスターは、店舗や施設、イベント会場などで商品・サービス…
宣伝ポスターは、店舗や施設、イベント会場などで商品・サービス…
ピールオフ広告とは?特徴・メリットや費用、活用方法・成功事例を紹介
駅などで見かける広告のなかには、ポスターに貼られたステッカー…
駅などで見かける広告のなかには、ポスターに貼られたステッカー…
インバウンド集客とは?具体的な方法や成功させるポイント・事例を解説
訪日外国人旅行者の増加を受け、宿泊施設や飲食店、小売店、観光…
訪日外国人旅行者の増加を受け、宿泊施設や飲食店、小売店、観光…
漫画広告とは?具体的な方法や成功させるポイント・事例を解説
漫画広告とは 漫画広告とは、イラストやセリフ、コマ割りなどの…
漫画広告とは 漫画広告とは、イラストやセリフ、コマ割りなどの…
ペットショップの広告・集客方法とは?種類や選び方、法律、活用事例を解説
ペットショップの集客では、口コミや店舗の立地だけに頼るのでは…
ペットショップの集客では、口コミや店舗の立地だけに頼るのでは…
OOH広告とは?種類・メリットと出稿の流れ
駅や電車内、道路沿いの看板、商業施設のビジョンなど、外出中の…
駅や電車内、道路沿いの看板、商業施設のビジョンなど、外出中の…
中吊り広告の費用相場と効果|料金・流れ・事例まで解説
中吊り広告を検討しているものの、「費用はどのくらいかかるのか…
中吊り広告を検討しているものの、「費用はどのくらいかかるのか…
新聞折込チラシの費用相場|単価・内訳・枚数の目安を解説
新聞折込チラシを検討しているものの、「費用はいくらくらいかか…
新聞折込チラシを検討しているものの、「費用はいくらくらいかか…
