ラッピング広告とは?種類・特徴・費用対効果をわかりやすく解説
ラッピング広告を検討しているものの、「どのような種類があるのか」「費用はどれくらいかかるのか」「自社に合っているのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ラッピング広告は高い視認性や地域への訴求力が魅力ですが、媒体ごとに特徴や費用、掲載までの流れが異なるため、事前に理解しておくことが大切です。
この記事では、ラッピング広告の種類や特徴、メリット・デメリット、費用や費用対効果、掲載までの流れ、相性の良い業種、実際の活用事例をご紹介します。ラッピング広告の基礎知識を身につけ、自社に最適な広告媒体を選ぶための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
ラッピング広告とは
ラッピング広告とは、バスや電車、タクシー、トラックなどの車体に広告デザインを施し、街中を移動しながら商品やサービスを訴求する広告手法です。OOH(Out Of Home)広告の一種であり、バスや電車などの車両を活用する場合は交通広告にも分類されます。
OOH広告全体の種類や特徴について詳しく知りたい方は、OOH広告とは?種類・メリットと出稿の流れの記事も参考にしてください。
大きな特徴は、広告そのものが移動することです。特定の場所に固定されず、走行エリア内の生活者へ繰り返し接触できます。また、車体全体を使ったデザインは視認性が高く、通行人やドライバーの印象にも残りやすくなります。さらに、走行ルートや運行エリアを選べる媒体であれば、地域住民に向けた認知拡大にも活用できます。
以下では、ラッピング広告にはどのような種類があるのか、それぞれの特徴をご紹介していきます。

ラッピング広告の種類
ラッピング広告は、掲載する媒体によって届く相手や見られ方が変わります。電車やバスのように生活動線上で接触しやすい媒体もあれば、アドトラックのように短期間で強い印象を残しやすい媒体もあります。
ここでは、主な種類ごとの特徴をご紹介します。
バス
バスのラッピング広告は、特定の地域を走行する特性を活かし、生活圏の中で認知を広げられる広告です。住宅街、駅周辺、商業施設、学校、病院などを通る路線であれば、地域住民に繰り返し接触できます。
掲載面が大きいため視認性も高く、店舗名やサービス内容を分かりやすく伝えやすい点も魅力です。フルラッピングや一部ラッピングなど、予算に応じて掲載範囲を選べる場合もあります。
地域密着型の店舗やサービスでは、商圏に合う路線を選ぶことで、見込み客との接点を作りやすくなります。
電車
電車のラッピング広告は、多くの利用者が行き交う路線で認知を広げられる広告手法です。特に都市部では乗車人数や駅の利用者が多いため、通勤・通学中の人に繰り返し見てもらえる可能性があります。
車両全体を使った広告は規模が大きく、企業名や商品名を印象づけやすい点も特徴です。一方で、公共交通機関に掲載する広告のため、デザインや表現内容の審査が必要になる場合があります。
広い範囲でブランド認知を高めたい企業や、沿線利用者に向けて継続的に訴求したい場合に検討しやすい媒体です。
タクシー
タクシーのラッピング広告は、決まった路線に縛られず、駅前や繁華街、オフィス街、住宅地など幅広い場所で見てもらえる広告です。時間帯によって走行エリアが変わるため、さまざまな生活シーンの中で接触機会を作れます。
タクシー利用者には、ビジネス層や富裕層、高齢者なども含まれるため、訴求したいターゲットによっては相性の良い媒体になります。停車中にも広告が見られやすく、歩行者や周辺の車両にも印象を残せます。
都市部での認知拡大や、特定層に向けたブランド訴求を行いたい場合に検討しやすい広告です。
シェアサイクル
シェアサイクルのラッピング広告は、都市部や観光地などで利用される自転車を活用した広告です。利用者が街中を移動するため、生活圏や観光エリアの中で自然に広告を見てもらえます。
特定の地域にポートが設置されている場合、その周辺にいる人へ集中的にアプローチしやすい点が特徴です。飲食店、商業施設、観光サービス、地域イベントなど、エリアとの結びつきが強い広告と相性があります。
大規模な交通広告に比べると身近な接点を作りやすく、地域内での認知を高めたい企業に向いています。
アドトラック
アドトラックは、トラックの荷台部分や車体に広告を掲出し、街中を走行しながら訴求する広告です。広告面が大きく、デザイン次第で強い視覚的なインパクトを与えられます。音声や映像を組み合わせられる車両もあり、短期間で話題化を狙うキャンペーンやイベント告知との相性も良好です。
一方で、地域によって走行ルールや音量規制が設けられている場合があるため、実施前には掲載条件や運行可能エリアを確認しておくことが大切です。
アドトラックの仕組みやメリット・デメリット、費用相場、掲載までの流れについて詳しく知りたい方は、アドトラック広告とは?費用や活用効果、規制や活用事例まで解説の記事も合わせてご覧ください。
飛行機
飛行機のラッピング広告は、機体そのものに広告デザインを施す大規模な広告手法です。一般的な交通広告と比べると実施できる機会は限られますが、空港利用者や旅行者、ビジネス利用者に対して強い印象を残せます。
機体の大きさを活かした広告は話題性が高く、企業のブランドイメージ向上や大型プロモーションにも活用されます。広告枠が限定的であり、費用も比較的高額になる傾向があるため、大々的なキャンペーンや全国規模のプロモーション時に選択肢の一つとして検討されます。
建物・店舗
これまで紹介した車両へのラッピング広告とは異なりますが、建物や店舗の外壁・窓面にフィルムを施工する方法もラッピング広告の一つです。 移動する広告ではありませんが、人通りの多い場所へ継続的に掲出できるため、地域住民や通行人への認知拡大が期待できます。
自社ビルや店舗を活用する場合は、広告枠を借りる費用を抑えながら、サービスやキャンペーンを効果的に訴求できる点もメリットです。駅周辺や商業施設内など、多くの人が行き交う場所で活用すれば、通勤・通学客や買い物客への接触機会を増やすことができます。
ラッピング広告のメリット
上記では、ラッピング広告にはさまざまな種類があり、媒体によって届くターゲットや活用方法が異なることをご紹介しました。
その特徴を踏まえて媒体を選ぶことで、ラッピング広告ならではの効果をより引き出せます。
ここでは、多くのラッピング広告に共通する代表的なメリットをお伝えします。
街中で目を引く高い視認性がある
車体全体や側面など広い面積を使って広告を掲出できるため、高い視認性が期待できます。街中を移動する広告は静止した看板とは異なる存在感があり、色使いやデザインを工夫することで強い印象を与えられます。
ブランドカラーやキャラクターを大きく配置すれば、一目見ただけでも企業やサービスを認識してもらいやすくなります。認知度向上を目的とした広告施策とも相性の良い媒体です。
幅広いターゲットへアプローチできる
車両を利用する人だけでなく、歩行者や自転車利用者、周辺を走行する車のドライバーなど、幅広い人の目に触れる可能性があります。
特に駅前や交差点、商業施設周辺など、人が集まる場所では停車中にも広告が視認されやすく、多くの接触機会を生み出せます。
広告を「乗る人だけが見るもの」と考えがちですが、実際には街中を移動する広告として幅広い層へ情報を届けられる点が大きな魅力です。
繰り返し接触することで認知度が高まる
同じエリアを継続的に走行することで、地域の人へ何度も情報を届けられます。通勤や通学、買い物など日常生活の中で繰り返し目にすることで、企業名やサービス名を自然と覚えてもらいやすくなります。
人は接触回数が増えるほど親しみを感じやすい傾向があるため、地域での認知拡大やブランドイメージの定着を目指す企業にも適した広告手法です。
商圏に合わせた広告展開がしやすい
走行エリアや運行ルートが決まっている媒体を選ぶことで、特定地域の生活者へ集中的にアプローチできます。商圏が限られる店舗や地域密着型のサービスでは、必要なエリアに効率よく広告を届けられる点がメリットです。
地域によって利用者の属性も異なるため、ターゲットに合わせて媒体を選ぶことで、広告の訴求力をさらに高められます。
長期的に見るとコストパフォーマンスが高い
一度施工すると掲載期間中は継続して広告を掲出できるため、長期間にわたって地域へ情報を届けられます。媒体によって費用は異なりますが、バス広告や自社車両へのラッピングは比較的導入しやすいケースもあり、長期的に見ると費用対効果を期待しやすい広告手法です。
また、広告が毎日街中を走行することで繰り返し接触する機会を作れるため、認知の定着やブランディングにも大きく貢献できる広告手法ともいえるでしょう。
目的や予算に応じて掲載方法を選べる
車体全体を覆うフルラッピングだけでなく、側面や後部のみを活用する部分ラッピングなど、さまざまな掲載方法があります。媒体によっては複数のプランが用意されており、予算や目的に合わせて選択できます。
新商品の認知拡大を狙う場合は大きな広告面を活用し、限られた予算で継続的に掲載したい場合は一部のみ掲出するなど、柔軟に広告計画を立てられることも魅力です。
期間終了後も原状回復しやすい
車体へ直接塗装するのではなく、広告デザインを印刷したフィルムを貼り付ける方法が一般的です。そのため、掲載期間が終了した後はフィルムを剥がし、新しいデザインへ変更できます。
期間限定キャンペーンや季節ごとのプロモーションにも対応しやすく、商品やイベントに合わせて広告内容を切り替えられる点もメリットです。広告を長期的に運用する場合でも、目的に応じて柔軟にデザインを変更できます。
ラッピング広告のデメリット
認知拡大や地域への訴求力などラッピング広告は多くの魅力がある一方で、導入前に把握しておきたい注意点もあります。あらかじめデメリットを理解し、準備を進めることで、掲載後のトラブルを防ぎやすくなります。
ここでは、代表的なデメリットをご紹介します。
掲載まで時間がかかる
ラッピング広告は、準備から掲載開始までにある程度の期間を要します。デザイン制作や審査に加え、フィルムの印刷・施工、車両のスケジュール調整など複数の工程が必要になるためです。
繁忙期や人気の媒体では希望する掲載時期に空きがないこともあるため、短期間のキャンペーンではスケジュール調整が難しくなる場合があります。希望する時期に広告を開始するためにも、余裕を持って計画を立て、早めに媒体を比較・検討しておくことが大切です。
広告の修正を求められることがある
バスや電車など公共性の高い媒体へ掲載するケースが多いため、広告内容やデザインについて事前審査が行われます。媒体によっては交通事業者だけでなく、自治体や関係機関の基準を満たす必要があり、すべてのデザインが掲載できるわけではありません。
誇張表現や誤解を招く表現、公序良俗に反する内容などは修正を求められることがあります。そのため、制作段階から媒体ごとの掲載基準を確認し、実績のある事業者へ相談しながら進めると、審査をスムーズに進めやすくなります。
効果が測定しにくい
多くの人の目に触れることで認知度向上を目指す広告手法ですが、Web広告のようにクリック数やコンバージョン数を正確に把握することは容易ではありません。そのため、デジタル広告と比較すると「広告を見たことがきっかけで来店した」などの成果を直接的な数値で把握することが難しい側面があります。
ただし、専用の問い合わせ先やQRコード、キャンペーンコードなどを広告へ掲載することで、一定の効果測定は可能になります。掲載後の成果を検証しやすくするためにも、出稿前の段階で測定方法まで含めて広告設計を行うことが重要です。
ラッピング広告に必要な費用の内訳
ラッピング広告にはさまざまなメリットがありますが、実際に導入を検討する際は、どのような費用が発生するのかを把握しておくことも大切です。費用は、掲載する媒体や広告の大きさだけでなく、デザインや施工内容によっても変動します。
ここでは、費用の内訳を「広告媒体費」「デザイン制作費」「製作・施工費」の3つに分けてお伝えします。
広告媒体費
広告媒体費とは、バスや電車、タクシーなど、広告を掲載する媒体へ支払う費用のことです。料金は媒体の種類や掲載期間、広告を掲出する面積、走行エリアなどによって大きく異なります。利用者が多い路線や人通りの多いエリアほど、高額になる傾向があります。
一方で、自社で所有している社用車や営業車、自社ビルなどへラッピング広告を施す場合は、媒体を借りる必要がないため広告媒体費は発生しません。どこへ掲出するかによって必要な費用は大きく変わるため、事前に予算を整理しておくことが大切です。
デザイン制作費
デザイン制作費とは、ラッピング広告に使用するデザインを制作・調整するためにかかる費用です。企業のロゴや商品画像を配置するだけでなく、走行中でも見やすいレイアウトや、遠くからでも伝わりやすい配色・文字サイズなどを考慮して制作する必要があります。
また、掲載する媒体ごとにデザインサイズや広告表現のルールが定められている場合もあるため、それらに合わせたデータ作成や修正が発生することもあります。
自社でデザインを用意できる場合は費用を抑えられますが、広告効果を高めるためには、ラッピング広告の制作実績が豊富なデザイナーや制作会社へ依頼することも検討するとよいでしょう。
製作・施工費
製作・施工費とは、ラッピング広告を実際に形にするために必要な費用です。広告デザインを専用フィルムへ印刷する製作費に加え、車両や建物へ貼り付ける施工費、掲載終了後にフィルムを剥がす撤去費が含まれる場合もあります。
費用は、ラッピングする範囲や施工対象の形状、使用するフィルムの種類、施工の難易度などによって変動します。また、フルラッピングは部分ラッピングよりも製作・施工に時間と材料を要するため、その分費用も高くなる傾向があります。
見積もりを依頼する際は、製作費や施工費、撤去費がどこまで含まれているかを事前に確認しておくと、後から追加費用が発生するリスクを抑えられます。

ラッピング広告の費用対効果を検証するポイント
費用の内訳を把握したうえで次に気になるのは、その費用に見合う効果が期待できるのかという点ではないでしょうか。
ラッピング広告は、デジタル広告のようにクリック数やコンバージョン数を細かく測定することは難しい一方で、地域での認知拡大や継続的な接触によるブランディングに強みがあります。
ここでは、費用対効果を考える際のポイントをお伝えします。
広告効果を比較する指標「CPM」
広告の費用対効果を比較する際によく用いられる指標の一つが「CPM(Cost Per Mille)」です。これは、広告が1,000回表示されるまでにかかった費用を表す指標で、広告費を表示回数で割って算出します。
Web広告でもよく利用される指標ですが、ラッピング広告でも概算の表示回数が分かれば、費用対効果を比較する目安として活用できます。
ただし、ラッピング広告は媒体や走行エリア、交通量などによって接触人数が大きく変わるため、あくまでも参考値として考えることが大切です。
ラッピング広告のCPMをシミュレーション
ラッピング広告は、掲載する媒体や走行エリア、掲載期間によって接触人数が大きく変わるため、費用対効果を一律に比較することはできません。そのため、CPMも媒体ごとに大きく異なります。
たとえば、自社で保有する営業車に50万円でラッピングを施工し、約5年間利用した場合を考えてみましょう。仮に1日あたり約5,000人へ接触し、年間240日稼働すると、総接触回数は約600万回になります。この条件で試算すると、CPMは約80円となり、広告媒体費が不要な分、比較的低いコストで継続的な認知獲得が期待できます。
一方、バスや電車、タクシーなどの交通広告は広告掲載料が発生するため、自社車両よりCPMは高くなる傾向があります。媒体や掲載条件によって異なりますが、おおよそ100~500円程度が一つの目安です。
これを一般的なWeb広告と比較すると、以下のようになります。
| 広告媒体 | CPMの目安 |
|---|---|
| ラッピング広告(自社車両) | ~100円程度 |
| ラッピング広告(バス・電車・タクシーなど) | 約100~500円 |
| ディスプレイ広告 | 約200~500円 |
| SNS広告 | 約500~1,500円 |
このように見ると、ラッピング広告は媒体によってCPMに差があるものの、地域への継続的な露出や反復接触まで含めて考えると、費用対効果を期待しやすい広告手法といえるでしょう。 特に地域を限定して長期間掲出する場合は、認知度向上を目的とした施策との相性が良好です。
なお、実際のCPMは走行エリアや交通量、掲載期間、広告サイズなどによって変動するため、上記はあくまで一般的な目安として参考にしてください。
デジタル広告との違い
CPMだけを見ると、ラッピング広告は費用対効果が高いケースもあります。しかし、デジタル広告はクリックから問い合わせや購入まで行動を促しやすい一方、ラッピング広告は地域での認知拡大やブランドイメージの向上を得意としています。
そのため、「どちらが優れているか」を比較するのではなく、目的に応じて使い分けることが重要です。地域密着型の店舗やサービスでは、ラッピング広告で認知を広げながら、Web広告やSNS広告で来店・問い合わせにつなげるなど、複数の広告媒体を組み合わせることで相乗効果が期待できます。
ラッピング広告を掲載するまでの流れ
ここまで、ラッピング広告の費用の内訳や費用対効果についてご紹介してきました。
広告を効果的に活用するためには、予算だけでなく掲載までに必要な準備期間も把握しておくことが大切です。ラッピング広告は、デザイン制作や審査、施工など複数の工程があるため、希望する時期から逆算して準備を進める必要があります。
媒体によってスケジュールは異なりますが、基本的な流れは共通しています。ここでは、代表的なラッピング広告である電車ラッピングとアドトラックを例に、掲載までの一般的な流れをお伝えします。
電車ラッピング
電車ラッピングは、公共交通機関へ掲出する広告のため、デザイン審査や施工準備に一定の期間を要します。鉄道会社によってスケジュールは異なりますが、一般的には掲載開始の2〜3か月前から準備を進めると安心です。
問い合わせ(約10週間前)
まずは希望する路線や掲載期間に空きがあるかを確認します。人気路線は早い段階で埋まることもあるため、掲載したい時期が決まっている場合は、できるだけ早めに問い合わせることをおすすめします。
申し込み(約8週間前)
掲載条件に問題がなければ正式に申し込みを行い、広告枠を確保します。多くの媒体では仮予約ができず、申し込み順で受付となるため、スケジュールが決まったら早めの手続きが重要です。
デザイン制作(約7週間前)
車両のサイズや形状に合わせて広告デザインを制作します。媒体ごとにテンプレートが用意されている場合が多く、視認性や掲載基準を考慮しながらデザインを仕上げます。
デザイン審査(約6週間前)
完成したデザインは、鉄道会社や関係機関による審査を受けます。広告内容や表現によっては修正が必要になる場合もあるため、余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。
色校正の確認(約3週間前)
印刷前に、色味やデザインの仕上がりを確認します。完成後のイメージと大きな差がないかを確認し、問題がなければ印刷工程へ進みます。
費用の支払い(約2週間前)
請求書に沿って広告料金を支払います。前払いとなるケースが一般的なため、支払期限もあわせて確認しておきましょう。
広告掲載開始
施工が完了すると、予定どおりラッピング広告の掲出が開始されます。
アドトラック
アドトラックは電車ラッピングより短期間で実施できる場合もありますが、走行ルートの調整やデザイン審査などがあるため、1か月半程度の準備期間を見込んでおくと安心です。
問い合わせ(約6週間前)
希望する走行エリアや実施時期を伝え、車両やスケジュールに空きがあるか確認します。
走行ルートの確認(約5週間前)
希望エリアをもとに走行ルートを確認します。地域によっては調整に時間がかかる場合もあります。
デザイン提出・審査(約4週間前)
広告デザインを提出し、掲載基準に沿っているか審査を受けます。必要に応じて修正対応を行います。
申し込み(約4週間前)
審査通過後に正式契約を行い、広告枠を確保します。
最終デザインの提出(約3週間前)
印刷用の最終データを提出します。色見本などの提出を求められる場合もあります。
費用の支払い(約3週間前)
請求書に基づき広告料金を支払います。支払い時期は媒体によって異なります。
契約書の締結(約2週間前)
広告掲出に関する契約内容を確認し、契約を締結します。
色校正・音源データ提出(約10日前)
印刷物の色味を確認し、音響設備を利用する場合は音源データを提出します。
広告掲載開始
施工完了後、予定どおりアドトラックの走行が開始されます。
ラッピング広告を出稿する前に確認したいポイント
ラッピング広告は、準備を進めればすぐに掲載できるわけではありません。掲載までの流れに加え、審査基準や使用するフィルムの選定など、事前に確認しておきたいポイントもあります。
これらを把握しておくことで、スケジュールの遅延や想定外のトラブルを防ぎやすくなります。ここからは、ラッピング広告を出稿する前に知っておきたいポイントをご紹介します。
ラッピング広告の審査基準
公共の場で多くの人の目に触れるため、媒体社や交通事業者が定める広告審査を通過する必要があります。公序良俗に反する内容や、誤解を招く表現、不快感を与えるデザインなどは掲載できません。また、業種によっては法律や業界ガイドラインに基づく表現規制が設けられている場合もあります。
審査基準は媒体ごとに異なるため、デザイン制作の段階から掲載条件を確認しておくことが大切です。修正が発生すると掲出スケジュールにも影響するため、実績のある制作会社や媒体社へ相談しながら進めることで、スムーズな掲載につながります。
ラッピング広告の耐用年数・貼り替え時期
ラッピング広告に使用されるフィルムの耐久性は、素材や設置環境によって異なります。短期間のキャンペーンやイベントでは数か月程度の使用を想定したフィルムが選ばれる一方、長期間掲出する場合は、数年間の屋外使用を想定した耐候性の高いフィルムが使用されることが一般的です。掲載期間や設置場所に応じて適切な素材を選ぶことで、広告の品質を維持しやすくなります。
また、直射日光や雨風の影響を受けやすい場所では、色あせや劣化が早まる場合もあります。広告の品質を維持するためには、掲出期間や設置場所に適したフィルムを選ぶことが重要です。目的に応じて適切な素材を選定することで、コストを抑えながら効果的な広告運用が期待できます。

ラッピング広告が向いている業種
ラッピング広告を効果的に活用するためには、審査基準や掲載期間だけでなく、自社のビジネスとの相性も考える必要があります。どれほど目立つ広告でも、ターゲットや商圏に合っていなければ十分な効果は期待できません。
ここでは、ラッピング広告の特性を活かしやすい業種についてご紹介します。
実店舗を運営するビジネス
小売店や飲食店、美容室、クリニック、整骨院など、実店舗への来店が目的となるビジネスもラッピング広告との相性が良好です。店舗の外壁やシャッター、自社車両などを広告媒体として活用すれば、広告媒体費を抑えながら地域住民へ継続的に情報を届けられます。
店舗周辺での認知度が高まることで、「近くにあるお店」として覚えてもらいやすくなることも期待できます。商圏が限られている店舗ほど、地域へ繰り返し訴求できるラッピング広告のメリットを活かしやすいでしょう。
宅配・配送サービス
宅配業者や運送会社をはじめ、酒屋や花屋、クリーニング店など、日常的に地域を巡回するビジネスはラッピング広告と相性が良い業種です。営業車や配送車へラッピングを施すことで、通常業務を行いながら地域住民へ継続的に企業名やサービスをアピールできます。
特に、自社で保有する車両を活用する場合は広告媒体費がかからないため、比較的低コストで認知度向上を図れる点も魅力です。配送エリアがそのまま広告の配信エリアとなるため、地域密着型のビジネスに適した広告手法といえるでしょう。
イベント・キャンペーンの告知
展示会や地域イベント、スポーツ大会、音楽フェスなど、開催エリアや開催期間が決まっているイベントでもラッピング広告は効果的です。イベント会場周辺を走行するバスや電車、アドトラックなどを活用することで、来場が見込まれるターゲットへ効率よく認知を広げられます。
短期間で話題性を高めたい場合はアドトラック、地域住民への継続的な周知を目的とする場合はバスや電車など、目的に応じて媒体を選ぶことが重要です。ターゲットやエリアに合った媒体を選ぶことで、広告効果をより高めることができます。
地域密着型のビジネスでは、どの媒体を選ぶかによって広告効果が大きく変わります。エラビーでは、都道府県別・ターゲット別にラッピング広告を含むさまざまな広告媒体を比較できるため、自社に合った媒体を効率よく探すことが可能です。掲載エリアやターゲットに合わせた広告選びに、ぜひご活用ください。
ラッピング広告の活用事例
ここまで、ラッピング広告の特徴や費用の内訳、導入までの流れについて紹介してきました。
最後に、実際に企業や団体がどのようにラッピング広告を活用しているのかを見てみましょう。ラッピング広告は企業のブランディングだけでなく、新商品のPRやイベント集客など、さまざまな目的で活用されています。
配送トラックを活用した広告事例
配送車両を広告媒体として活用する事例も増えています。
たとえば、セブン‐イレブン・ジャパンでは、店舗へ商品を配送するトラックの車体へ広告を掲載する実証実験を開始しました。
配送業務を行いながら広告を掲出できるだけでなく、車両の走行データと人流データを組み合わせ、広告の閲覧数や反応率を分析する取り組みも行われています。日常的に地域を走行する配送車を広告媒体として活用することで、新たな広告価値の創出を目指した事例です。
参考URL:セブン‐イレブンの配送トラックを活用した広告掲載 2月27日(金)より実証実験を開始|PR TIMES
タクシーラッピングを活用した広告事例
イベントやブランドの認知拡大を目的として、タクシーラッピング広告が活用されるケースもあります。
株式会社IRISでは、タクシーメディア「TOKYO PRIME」の番組開始3周年を記念し、番組キャラクターをデザインしたラッピングタクシー50台を東京都内で運行しました。車体広告だけでなく、車内サイネージと組み合わせることで、街中と乗車中の両方でブランドに触れる機会を創出しています。ラッピング広告とデジタルサイネージを組み合わせたプロモーション事例として参考になります。
参考URL:タクシー内番組「ひみつのPRIME」3年目突入!MC「ラヴィさん」デザインのラッピング車両50台が都内を走行|PR TIMES
JR主要路線を活用した広告事例
株式会社サンリオは、ポムポムプリンの30周年を記念し、JR山手線でラッピングトレインを期間限定で運行しました。車体のドア横だけでなく、車内の中づりポスターやドアステッカー、吊革広告、車内ビジョンまでポムポムプリン仕様に装飾し、電車全体でブランドの世界観を表現しています。
単に車体へ広告を掲載するだけでなく、利用者が乗車中もブランドの世界観を体験できる点は、ラッピング広告ならではの魅力です。周年記念や新商品発売、映画・イベントのプロモーションなど、話題性を高めたいキャンペーンにおいて、ラッピング広告が効果的に活用されている事例といえるでしょう。
参考URL:30周年を迎えたポムポムプリンでJR山手線をラッピング!1月17日(土)よりラッピング電車運行中!通勤・通学など日常の移動時間に癒しをお届け!|PR TIMES
まとめ
この記事では、ラッピング広告の特徴や種類、メリット・デメリット、費用や費用対効果、掲載までの流れ、相性の良いビジネス、実際の活用事例についてご紹介しました。
ラッピング広告は、高い視認性を活かし、地域の生活者へ繰り返し情報を届けられる広告手法です。媒体ごとに特徴や費用、掲載条件は異なりますが、目的やターゲットに合わせて選ぶことで、より効果的なプロモーションにつながります。 特に、地域密着型のビジネスや実店舗を持つ企業、イベントの告知などでは、ターゲットへ繰り返しアプローチできる点が大きな強みといえます。一方で、媒体によって費用やリードタイム、審査基準が異なるため、目的や予算、ターゲットに合った媒体を選ぶことが成果につながるポイントです。
エラビーでは、ラッピング広告を含め、さまざまな広告媒体を都道府県別・ターゲット別・媒体別に検索・比較できます。自社の目的や予算に合った媒体を効率よく探したい方は、ぜひ広告媒体選びにお役立てください。
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